オリンピック予選は今週末から

今回の北京オリンピックの野球アジア予選は過酷だ。アジア地区で1チームのみしか決まらない。つまり優勝するしかないわけだ。負けたチームは3月の世界最終予選行きとなる。

前回の五輪予選では、長嶋監督と城島が大会後に寝込んだというほどのプレッシャーがあった。今回はそれ以上だろう。

星野監督に元気がないのが気になる。

岡ちゃん

「外れるのはカズ、三浦カズ
あの衝撃は未だに忘れられない。フランス・ワールドカップ。あれから10年近くたっただろうか。私はその決定をした監督を許せない。再び代表監督になると報じられた岡田監督である。

ある意味、パーフェクト目前の山井を交代させた落合監督よりもすごい決断だった。しかし、日本シリーズを争うチームとワールドカップ初出場の弱小チームでは、「勝ち」へのリアリズムは違ったのではないかと思う。初出場のあのチームは勝つとか負けるとかいうレベルではなかったのである。初出場というファンタジーの恍惚に酔う存在だった。

岡田監督は違った。勝つための最善のチーム作りを考え、あの決断をしたのだろう。プロ監督は結果が全てである。よって私は岡田監督の構想を全否定する。カズがチームに残っていたとしても、あの成績よりも悪くなることはなかったのである。

しかし、それは98年の話。2010年のこととなればまた別のことだ。岡田監督はその後、Jリーグ連覇の実績を誇る名監督になった。新岡田ジャパンはもはやファンタジーの世界のチームではない。02年のベスト16を上回ることが義務づけられたリアリズムのチームである。

そういう意味では今回の岡ちゃんは適任かもしれない。