手紙(東野圭吾)
最近はまり気味の「はてなハイク」を眺めたり、年賀状の構想を練ったりしつつ、ながら作業を続けながら、東野圭吾原作の「手紙」を観た。途中から見たくせにラストシーンで泣いた。東野作品は小説の「白夜行」だけしか読んだことがなかったけれど、この「手紙」はCMで見たときからちょっと関心があった。
最近、涙腺が緩くなった自覚があるが、案の定という感じ。ケストナーの「飛ぶ教室」とか藤沢周平の「武士の一分」(小説)とかでも泣いてしまうぐらいである。
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ネタバレになってしまうが、刑務所を慰問で訪れた主人公が観客席にいる受刑者の兄の姿を見つけるシーン。あの場面で画面に入ってくる瞬間の兄役の玉山鉄二の表情で涙が溢れた。まあ、泣かせようというのが見え見えだけれども、その流れに乗ってしまった。あのシーンを見るためにこの映画はあると言ってもいいぐらいの名場面だった。小説版ではラストシーンはどんな風になっているのか知りたくなった。
ただ、強盗殺人の罪を犯した兄との「切ることのできない関係」を受け入れていく過程の描き方はよかったと思うが、6年間にわたる手紙による被害者の家族との「和解」は安易過ぎる気がした。