いつかプロレスラーがUFCを制す日

日本の総合格闘技は低調だが、ブームの火付け役となったアメリカのUFCは今も人気らしい。先日の81回大会にトッププロレスラーのブロック・レスナーが出場した試合を見た。結果的には90秒で負けてしまったが、強豪フランク・ミア相手に終始圧倒する展開で、今後に期待ができそうだ。

総合の試合に登場したプロレスラーでは、最も実績がある選手だろう。プロレスラーとしてのレスナーは別に好きではないし、アメリカンレスラーなのだが、プロレスラーという肩書きを応援している自分がいる。レスナーに期待したいのは、派手な投げ技を披露できるかどうかだ。同じアマレス出身のマーク・ケアーマーク・コールマンのようなオーソドックスなパウンドスタイルでは、あえてレスナーが出る必要はない。

次はもっと弱めの選手との試合を組んで、派手なパフォーマンスを見てみたい。

それにしてもプロレスの凋落ぶりは哀しい。ジャンルとして消滅してしまうのではないか。そんな危惧すらある。私が夢中になって見たのは、タイガーマスク(佐山)や維新軍団の頃から三銃士の登場あたりまで。最近のプロレスはほとんど見ないけれど、レスナーを応援してしまったのは、かつてあれだけ好きだったプロレスを応援したいという気分があるのだろう。